A級戦犯たちの戦後史
戦後80年記念出版
自民党、政治とカネ、原発、統一教会、競艇、ロッキード事件…
この国の「闇」は、すべてここで生まれた。
岸信介、正力松太郎、児玉誉士夫、笹川良一、鮎川義介…etc.
膨大な史料をもとに描き出した、終戦直後の「政・財・官」裏面史。
「巣鴨プリズン」で交錯した巨怪たちの運命
戦後の日本は、ひと握りの「ムショ仲間」によって
支配されてきた――と言って、過言ではない。
「A級戦犯」とは、失敗の原因となった人物のことではなく、
戦争を始めた人、戦争でルール違反を犯した人のことをいう。
この本は、そのA級戦犯容疑者たちが
復権するまでを描く歴史読み物である。
何を目的とした本なのかといえば、戦後日本の原点の確認である。
物語は、日本の敗戦が決定的になり、
八月十五日を迎えるところから始まる。(「はじめに」より)
【目次】
序章 敗戦まで
第一部 巣鴨プリズンへ入った男たち[1945年]
第一章 東久邇宮内閣と第一次戦犯指名
第二章 幣原内閣と第二次戦犯指名
第三章 第三次・第四次戦犯指名
第二部 巣鴨プリズンの内と外[1946~48年]
第一章 公職追放と東京裁判開廷[1946年]
第二章 釈放される人びと[1947、48年]
第三部 巣鴨大学 対 吉田学校[1949年~]
第一章 それぞれの再出発[1949年]
第二章 朝鮮戦争とテレビ[1950年]
第三章 講和と追放解除[1951年]
第四章 テレビとモーターボートと第四次吉田内閣[1952年]
第五章 バカヤロー解散[1953年]
第六章 日本民主党結党、鳩山内閣[1954年]
第七章 自民党結党と岸内閣発足[1955〜57年]
第八章 岸内閣[1957〜60年]
終章 後日譚
中川右介(なかがわ・ゆうすけ)
1960年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。出版社勤務の後、アルファベータを設立し、代表取締役編集長として雑誌『クラシックジャーナル』、音楽家や文学者の評伝や写真集の編集・出版を手がける(2014年まで)。その一方で作家としても活躍。クラシック音楽への造詣の深さはもとより、歌舞伎、映画、歌謡曲、漫画などにも精通。膨大な資料から埋もれていた史実を掘り起こし、歴史に新しい光を当てる執筆スタイルで人気を博している。歴史関係の主な著書に、『昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃』『悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東』『世襲 政治・企業・歌舞伎』(幻冬舎新書)、『世界を動かした「偽書」の歴史』(ベストセラーズ)、『1968年』(朝日新書)などがある。
著者:中川右介
発売日:2025年7月3日
ISBN:978-4-909979-82-7
判型・ページ数:四六判・284ぺージ
定価:本体1,800円+税
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