中川右介さん『巣鴨プリズンから帰ってきた男たち』7月3日発売!

A級戦犯たちの戦後史

戦後80年記念出版


自民党、政治とカネ、原発、統一教会、競艇、ロッキード事件…

この国の「闇」は、すべてここで生まれた。


岸信介、正力松太郎、児玉誉士夫、笹川良一、鮎川義介…etc.

膨大な史料をもとに描き出した、終戦直後の「政・財・官」裏面史。


「巣鴨プリズン」で交錯した巨怪たちの運命


戦後の日本は、ひと握りの「ムショ仲間」によって

支配されてきた――と言って、過言ではない。

「A級戦犯」とは、失敗の原因となった人物のことではなく、

戦争を始めた人、戦争でルール違反を犯した人のことをいう。

この本は、そのA級戦犯容疑者たちが

復権するまでを描く歴史読み物である。

何を目的とした本なのかといえば、戦後日本の原点の確認である。

物語は、日本の敗戦が決定的になり、

八月十五日を迎えるところから始まる。(「はじめに」より)


【目次】

序章 敗戦まで


第一部 巣鴨プリズンへ入った男たち[1945年]

第一章 東久邇宮内閣と第一次戦犯指名

第二章 幣原内閣と第二次戦犯指名

第三章 第三次・第四次戦犯指名


第二部 巣鴨プリズンの内と外[1946~48年]

第一章 公職追放と東京裁判開廷[1946年]

第二章 釈放される人びと[1947、48年]


第三部 巣鴨大学 対 吉田学校[1949年~]

第一章 それぞれの再出発[1949年]

第二章 朝鮮戦争とテレビ[1950年]

第三章 講和と追放解除[1951年]

第四章 テレビとモーターボートと第四次吉田内閣[1952年]

第五章 バカヤロー解散[1953年]

第六章 日本民主党結党、鳩山内閣[1954年]

第七章 自民党結党と岸内閣発足[1955〜57年]

第八章 岸内閣[1957〜60年]


終章 後日譚


中川右介(なかがわ・ゆうすけ)

1960年東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。出版社勤務の後、アルファベータを設立し、代表取締役編集長として雑誌『クラシックジャーナル』、音楽家や文学者の評伝や写真集の編集・出版を手がける(2014年まで)。その一方で作家としても活躍。クラシック音楽への造詣の深さはもとより、歌舞伎、映画、歌謡曲、漫画などにも精通。膨大な資料から埋もれていた史実を掘り起こし、歴史に新しい光を当てる執筆スタイルで人気を博している。歴史関係の主な著書に、『昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃』『悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東』『世襲 政治・企業・歌舞伎』(幻冬舎新書)、『世界を動かした「偽書」の歴史』(ベストセラーズ)、『1968年』(朝日新書)などがある。


著者:中川右介

発売日:2025年7月3日

ISBN:978-4-909979-82-7

判型・ページ数:四六判・284ぺージ

定価:本体1,800円+税

amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4909979824