小菅宏さん『日活ロマンポルノとその時代』8月3日発売!

「美しき悪魔」の置き土産

宮下順子、片桐夕子、白川和子、谷ナオミ、美保純、

東てる美、岡本麗、永島暎子、田中真理、

『四畳半襖の裏張り』『危険な関係』『ラブレター』

『ピンクのカーテン』『女高生偽日記』『セーラー服 百合族』…etc.


なぜ、〈彼女〉たちは令和の映画ファンの心も捉えて離さないのか?


その勃興から終焉、復活までを、女優「丘ナオミ」への

9年間にわたる取材から読み解く、傑作ノンフィクション!


「日活ロマンポルノの現場は

ワタシをいちばん輝かせてくれた人生の天辺(テッペン)。

その思い出は一生の宝」――丘ナオミ


丘ナオミは仕事に、恋愛に全身を曝して

無我夢中にぶつかったのは間違いなかろう。

私との多くの取材に応じた印象では、

そういうふうに定められた人生を過ごしたのだろうと受けとった。

肝心なことは彼女の人生の行程を色鮮やかに彩った背景が、

「日活ロマンポルノ」だったのは疑いようがない。

その過去の歳月。このことは確かなのだ。(本文より)


【目次】

序幕 熱狂

第一章 邂逅

第二章 隆盛

第三章 栄華

第四章 功罪

第五章 迷走

第六章 退廃

第七章 蘇生

第八章 終焉

第九章 時代

終幕 女優


小菅宏(こすが・ひろし)

作家。立教大学(在学中にシナリオ研究所終了)卒業後、集英社入社。週刊誌・月刊誌の編集を経て独立(1990年)。戦後社会における日本人のつながりを探るドキュメント作法にこだわる。主な著書に『八百字のありがとう、さようなら。』(主婦と生活社、東京都優良図書)、『「琵琶湖周航の歌」誕生の謎』(NHK出版、点字選書選出)、『姉・美空ひばりの遺言』(共著・講談社)、『「ジャニー喜多川」の戦略と戦術』(講談社)、『僕は、字が読めない』(集英社インターナショナル)、『異能の男ジャニー喜多川』(徳間書店)、小説『ストリートゲリラ』(大藪春彦編『孤独の操縦席』所収・KKワールドフォトプレス)、『集英社版 学習まんが 世界の歴史16』(原作)がある。『女帝メリー喜多川』と、最新刊『ジャニーズ61年の暗黒史』(共に青志社)は新聞(朝日・毎日・日経・東スポ)、ネット、テレビ出演(NHK・TBS・フジテレビ・テレビ朝日・MBS・RKB・JBpress)、週刊文春・週刊新潮・週刊ポスト・サンデー毎日に掲載等。プロデュース『荻野目慶子SURRENDER』(講談社)は売り上げ37万部。天馬飛呂志の名で劇画原作者。講演各地多数。クルマ、古典落語、ムードコーラス、昭和プロレスを愛する。東京都出身。本書は65冊目の上梓。


著者:小菅宏

発売日:2025年8月3日

ISBN:978-4-909979-84-1

判型・ページ数:四六判・256ぺージ

定価:本体1,800円+税

amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4909979840