大下英治さん『週刊文春 トップ屋魂 完全版』6月4日発売!

「文春砲」の創成期を走り抜けた男の半生記

「文春砲」は、ここから始まった……


雑誌記者デビューから55年、著書500冊超のジャーナリストの集大成!


「その時代のことは、疾風怒濤と言うしかない。いま私は、とても感謝している」

特別寄稿 高山文彦(作家)


「日本のジャーナリズムが再生するためには、第二、第三の「大下英治」の出現が待たれる」

特別解説 花田紀凱(元『週刊文春』編集長、月刊『Hanada』編集長)


「首輪のない猟犬」が追いつめた昭和・平成の怪物たち


わたしは、よく聞かれる。

「なぜ、そんなに取材し、書きつづけるのか。特に何が楽しいのか」

わたしは答える。

「取材相手にわたしが抱いている先入観が、

相手にぶつかることによって、粉々に砕ける瞬間がある。

昨日までのわたしの思いが、その瞬間に新しく生まれ変わる。

その瞬間がたまらなくセクシーなのだ」

どんなに苦しくても、人間を、社会の現実を描き迫ることほど

生きている実感を感じることはないよ。

その充実は、金銭には換えがたい。(「プロローグ」より)


【目次】

第1章 首輪のない猟犬―梶山季之、岩川隆、大宅壮一、三島由紀夫

第2章 「文春砲」のはじまり―岡田茂、竹久みち、恩田貢、花田紀凱

第3章 死の影―田宮二郎、島田三敬、火野葦平

第4章 タブーへの挑戦―『小説電通』、メリー喜多川

第5章 怪物たち―田中角栄、金丸信、佐藤昭、中曽根康弘、児玉誉士夫、横井英樹、小佐野賢治、渡邉恒雄、務台光雄、石原慎太郎

第6章 闇の首領たち―稲川聖城、山田久

第7章 芸能者たち―美空ひばり、田岡一雄、力道山、太地喜和子

第8章 犯罪者の私性―関口政安、福田和子


大下英治(おおした・えいじ)

1944年広島県に生まれる。広島大学文学部仏文科卒業。1970年、週刊文春の記者となる。記者時代『小説電通』(徳間文庫)を発表し、作家としてデビュー。さらに月刊文藝春秋に発表した「三越の女帝・竹久みちの野望と金脈」が反響を呼び、岡田社長退陣のきっかけとなった。1983年、作家として独立。以降、政治経済から芸能、犯罪、社会問題まで幅広いジャンルで創作活動をつづけている。著書は、『十三人のユダ 三越・男たちの野望と崩壊』『美空ひばり・時代を歌う』(新潮社)、『闘争! 角栄学校』『一を以って貫く 人間 小沢一郎』(講談社)、『不屈の横綱 小説千代の富士』(祥伝社)など500冊以上にのぼる。近著に『論語と経営 SBI北尾吉孝(上・下)』『石原慎太郎伝』『内閣総理大臣』(エムディエヌ)、『最後の無頼派作家 梶山季之』『任侠映画伝説 高倉健と鶴田浩二(上・下巻)』『自民党大乱』(さくら舎)、『安倍晋三・昭恵 35年の春夏秋冬』(飛鳥新社)、『小泉純一郎と安倍晋三』(東峰書房)、『不世出の二大巨頭 力道山と大山倍達』(秀英書房)、『新総理 石破茂』(河出書房新社)、『政権交代秘録』(清談社Publico)などがある。


著者:大下英治

発売日:2025年6月4日

ISBN:978-4-909979-79-7

判型・ページ数:四六判・480ぺージ

定価:本体2,000円+税

amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4909979794