誰も書けなかった「経済マフィア」たちの正体
フジテレビ・ライブドア事件、ロッキード事件、平和相互銀行事件、
佐川急便事件、リクルート事件、蛇の目ミシン・国際航業事件…
〈彼ら〉は、日本企業の「救世主」なのか? 「ハゲタカ」なのか?
そして、「フジテレビ問題」「政治とカネ」の真相とは?
繰り返される企業不祥事の裏側で、何が起こっていたのか?
政財界取材歴50年、著書500冊超のジャーナリストが、
キーマンたちの肉声をもとに、その内幕を解き明かす!
国民を震撼させた「企業転落劇」の全内幕!
二〇二四年末から年明けにかけて発覚した
中居正広の一連の騒動に端を発するフジテレビ問題は、
芸能界だけでなく、経済界も大きく揺るがせる問題となった。
今回の一連の動きのなかで、わたしがとくに気になったのは、
フジテレビに対して改革を求めた海外を中心とした投資家グループの動きである。
経済事件とは、「乗っ取り」「賄賂」「裏切り」「失脚」「ヒットマン」と
さまざまな登場人物たちが跋扈する壮絶なドラマである。
令和の時代になっても、人間の欲望が変わることはない。
今後も、いや、いま現在も、どこかで魑魅魍魎たちが
企業や社会や政界のなかで、蠢いているはずである。(「プロローグ」より)
【目次】
プロローグ フジテレビvs.投資ファンドの「二十年戦争」――ふたたび声を上げた「もの言う株主」の正体とは?
第一章 フジテレビ・ライブドア事件――堀江貴文は本当に「犯罪者」だったのか?
第二章 ロッキード事件――田中角栄を「有罪」に追いこんだのは誰か?
第三章 平和相互銀行事件――創業家を〈彼ら〉から救った名弁護士の機転
第四章 竹下登ほめ殺しと佐川急便事件――政権のドンを二度失脚させた「闇の支配者たち」
第五章 リクルート事件――ベンチャーの先駆者・江副浩正はどこで道を誤ったのか?
第六章 蛇の目ミシン・国際航業事件――〈彼ら〉のルーツ・小谷光浩の栄光と蹉跌
大下英治(おおした・えいじ)
1944年広島県に生まれる。広島大学文学部仏文科卒業。1970年、週刊文春の記者となる。記者時代『小説電通』(徳間文庫)を発表し、作家としてデビュー。さらに月刊文藝春秋に発表した「三越の女帝・竹久みちの野望と金脈」が反響を呼び、岡田社長退陣のきっかけとなった。1983年、作家として独立。以降、政治経済から芸能、犯罪、社会問題まで幅広いジャンルで創作活動をつづけている。著書は、『十三人のユダ 三越・男たちの野望と崩壊』『美空ひばり・時代を歌う』(新潮社)、『闘争! 角栄学校』『一を以って貫く 人間 小沢一郎』(講談社)、『不屈の横綱 小説千代の富士』(祥伝社)など500冊以上にのぼる。近著に『論語と経営 SBI北尾吉孝(上・下)』(エムディエヌ)、『ダイエー中内㓛とダイソー矢野博丈』(東峰書房)、『許永中独占インタビュー「血と闇と私」』『児玉誉士夫 黒幕の昭和史』(宝島社)、『政権交代秘録』『週刊文春 トップ屋魂 完全版』(清談社Publico)などがある。
著者:大下英治
発売日:2025年11月22日
ISBN:978-4-909979-91-9
判型・ページ数:四六判・480ぺージ(予定)
定価:本体1,800円+税
0コメント