日雇い添乗員が見た懲りない人々
ベストセラー『派遣添乗員ヘトヘト日記』著者が、
“引退”覚悟で書いたスレスレの話!
旅行代理店、旅館、バス会社、土産物店…
誰も書けなかったツアー旅行のリアル!
未経験で業界にやってきた著者と、
旅行会社員、ドライバー、バスガイド、お客さん、旅先の人々など、
百鬼夜行たちが繰り広げる、抱腹絶倒の人間ドラマ。
私が添乗員になったのは今からおよそ20年も前のことだ。
最初のツアーなので、私はコチコチに固まっていた。
だからツアーの記憶というのが、まったくもって欠落してしまっている。
ただ一点、覚えているのは、山ブドウ屋さんの車内販売のことである。
山ブドウ屋さんは添乗員、ドライバー、ガイドに千円ずつ手数料を払うのだ。
だが私はその時に手数料をもらわなかったのである。
あの人のよさそうな顔をしたガイドが
実は人の手数料をネコババする食わせ者だったのである。
まあ、それくらいの神経でなければ、
この業界で飯など食ってなんかいけるわけがないのだが。(本文より)
【目次】
第1章 旅行業界の儲けのカラクリ
第2章 カスハラとの仁義なき戦い
第3章 旅行業界の懲りない面々
第4章 海外ツアー徒然日誌
第5章 添乗員は気楽な稼業と来たもんだ
終章 我が人生という名の旅路
梅村達(うめむら・たつ)
1953年東京生まれ。といっても東京にいたのは10歳まで。以降は埼玉、再び東京、千葉、群馬、再び千葉と移り住む関東流れ者。住居と同じく仕事のほうも転々として、大学卒業後、映画制作スタッフ、塾講師、ライター業などを経て、50歳のとき、派遣添乗員に。以来、いくつかの派遣会社を移りながら、現在も日々、大手のほとんどの旅行会社で、国内外の旅行に付き添う現役添乗員である。その経験をまとめた著書に『派遣添乗員ヘトヘト日記』(三五館シンシャ)、『旅行業界グラグラ日誌』(朝日新聞出版)がある。
著者:梅村達
発売日:2025年1月25日
ISBN:978-4-909979-74-2
判型・ページ数:四六判・224ページ
定価:本体1,600円+税
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