風来堂、宮台真司さんほか『ルポ 日本異界地図』

行ってはいけない!? タブー地帯32選

松代大本営、糸数アブチラガマ、新宿ゴールデン街、飛田新地、福島第一原発、

香川・豊島、軍艦島、成田国際空港、東京・山谷、釜ヶ崎、長島愛生園 etc.……


「禁断」の土地の歴史と真実に迫る旅

“聖と俗”の境界線上に生きる人々が、重い口を開く……


「生き物としての場所」は力を与えます。

異界は「悪所」「裏共同体」「人ならぬ者の界隈」に共通して

「生き物としての場所=力が湧く時空」です。

今なぜ異界の回復が必要か。

生きることが過剰につまらないからです。

異界を含めた「生き物として場所」の記憶がない

若い世代だけでは作れない。

バラックや廃墟の記憶を持つ世代の助けが不可欠です。――宮台真司(特別インタビューより)


【目次】

2万字インタビュー:宮台真司氏「“異界”は、なぜ存在し、なぜ必要とされるのか?」

第一章 戦争、闇市 松代大本営(長野)/硫黄島(東京)/農連市場(沖縄)/糸数アブチラガマ(沖縄)/鶴橋(大阪)/ウトロ地区(京都)/アメヤ横丁(東京)/とんねる横丁(長崎)/新宿ゴールデン街(東京)

第二章 色街 飛田新地(大阪)/雄琴(滋賀)/西川口(埼玉)/吉原(東京)/黄金町(神奈川)/新宿二丁目(東京)/渡鹿野島(三重)

第三章 産業、交通 福島第一原発(福島)/六ヶ所村(青森)/豊島(香川)/昭和炭鉱(北海道)/軍艦島(長崎)/成田国際空港(千葉)

第四章 ドヤ街 山谷(東京)/寿町(神奈川)/釜ヶ崎(大阪)

第五章 隔離施設 定義温泉(宮城)/長島愛生園(岡山)

第六章 自然 三宅島(東京)/芦生の森(京都)/西表島(沖縄)/焼山、叫沢(秋田)/青木ヶ原樹海(山梨)


風来堂(ふうらいどう)

編集プロダクション。国内外問わず、旅、歴史、アウトドア、サブカルチャーなど、幅広いジャンル&テーマで取材・執筆・編集制作を行っている。バスや鉄道、航空機など、交通関連のライター・編集者とのつながりも深い。編集した本に『秘境路線バスをゆく 1~8』『“軍事遺産”をゆく』『地下をゆく』(イカロス出版)、『攻防から読み解く「土」と「石垣」の城郭』(実業之日本社)、『路線バスの謎』『ダークツーリズム入門』『国道の謎』『図解 「地形」と「戦術」で見る日本の城』『カラーでよみがえる軍艦島』(イースト・プレス)、『ニッポン秘境路線バスの旅』(交通新聞社)、『2022年の連合赤軍 50年後に語られた「それぞれの真実」』(深笛義也著、清談社Publico)、『日本クマ事件簿』(三才ブックス)などがある。


宮台真司(みやだい・しんじ)

社会学者。大学院大学至善館特任教授。東京都立大学教授。東京大学文学部卒(社会学専攻)。同大学院社会学研究科博士課程満期退学。大学と大学院で廣松渉、小室直樹に師事。1987年東京大学教養学部助手。1990年数理社会学の著作『権力の予期理論』で東京大学より戦後5人目の社会学博士学位取得。権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、外交論、文化論で論壇を牽引。政治家や地域活動のアドバイザーとして社会変革を実践してきた。2001年から「マル激トーク・オン・ディマンド」のホストを務め、独自の映画批評でも知られる。社会学の主要著書に『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(幻冬舎文庫)、『日本の難点』(幻冬舎新書)、『14歳からの社会学』(ちくま文庫)、『子育て指南書 ウンコのおじさん』『大人のための性教育』(ともに共著、ジャパンマシニスト社)、映画批評の主要著書に『正義から享楽へ』『崩壊を加速させよ』(blueprint)、『神なき時代の日本蘇生プラン』(共著、ビジネス社)がある。


生駒 明(いこま・あきら)

1973年愛知県生まれ。新潟大学人文学部卒業。ペンネームはイコマ師匠。風俗情報誌『俺の旅』シリーズ元編集長。全国の歓楽街を完全踏破。現在はフリーの編集記者として活動中。著書に『フーゾクの現代史 元情報誌編集長が見た「歴史の現場」』(2022年、清談社Publico)がある。


橋本 明(はしもと・あきら)

1961年静岡県生まれ。愛知県立大学教育福祉学部教授。専門は精神医療史。主な著作に『精神病者と私宅監置 近代日本精神医療史の基礎的研究』 (2011年、六花出版)、『「治療の場所」の歴史 ベルギーの街ゲールと精神医療』(2020年、六花出版)ほか。


深笛義也(ふかぶえ・よしなり)

1959年東京都生まれ。10代後半から20代後半まで現地に居住するなどして成田空港反対闘争を支援した。著書多数。2017年に上梓した『罠 埼玉愛犬家殺人事件は日本犯罪史上最大級の大量殺人だった!』(サイゾー)を原作として、水野美紀主演で「実録ドラマ 3つの取調室 ~埼玉愛犬家連続殺人事件~」(フジテレビ系)が2020年に制作された。最新作は『2022年の連合赤軍 50年後に語られた「それぞれの真実」』(清談社Publico)。


渡辺哲也(わたなべ・てつや)

1979年山口県生まれ。大阪公立大学UCRC、社会理論・動態研究所研究員。博士(文学)。大阪城公園よろず相談のメンバーとして野宿者支援にも参加。著書に『飯場へ 暮らしと仕事を記録する』(2017年、洛北出版)がある。


編著者:風来堂

著者:宮台真司、生駒明、橋本明、深笛義也、渡辺拓也

発売日:2024年1月7日

ISBN:978-4-909979-55-1

判型・ページ数:四六判・352ページ

定価:本体1,800円+税

amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4909979557


お詫びと訂正

『ルポ 日本異界地図』第1刷に誤りがありました。撮影者の生駒明様とご関係者様、ご購入いただいた読者の皆様に大変ご迷惑をおかけいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます。


●カバー写真クレジット

【誤】Photo:風来堂、米海軍歴史センター、那覇市歴史博物館、渡辺克己、クラクラ、六ヶ所村、沼田町産業創出課、長崎県観光連盟、空と大地の歴史館、上畑恵宣、渡辺拓也、長島愛生園歴史館、三宅島観光協会、京都大学芦生研究林、竹富町、沖縄公文書館(本文登場順。詳細は本文をご参照ください)

【正】Photo:風来堂、米海軍歴史センター、那覇市歴史博物館、渡辺克己、クラクラ、生駒明、六ヶ所村、沼田町産業創出課、長崎県観光連盟、空と大地の歴史館、上畑恵宣、渡辺拓也、長島愛生園歴史館、三宅島観光協会、京都大学芦生研究林、竹富町、沖縄公文書館(本文登場順。詳細は本文をご参照ください)


●93 ページ 4〜5 ⾏⽬/117 ページ 写真キャプション(上)

【誤】1973(昭和48)年

【正】1971(昭和46)年


●120 ページ 9 ⾏⽬

【誤】146 ページ

【正】156 ページ


●186 ページ 写真キャプション(上)

【誤】処分場がすぐ近くにある

【正】処分場がすぐ近くにあった


●252 ページ ⼩⾒出し

【誤】刺殺される

【正】殺害される


正誤表はこちらからダウンロードできます。ブラウザに表示されなくても、ダウンロードは可能な場合もあります。ダウンロードができない場合は、弊社からお送りさせていただきますので、 publico@seidansha.com までご連絡ください。

正誤表(PDF)